ハンギング・ロックでのピクニック。

という映画がある。(Picnic at Hanging Rock)



1975年製作の、ビクトリア州マウント・マセドンを舞台にしたこの映画はオーストラリア映画として初めて国際的に成功した事で知られている。
現在40代後半以上の世代では「子供の時、学校で見た」なんていう人も多い、そんな古典的な名作。

私立女子高の生徒がバレンタインデーのピクニックでハンギングロックに行き、ミステリアスに跡形も無く消えてしまった。。。というストーリー。
そのリアルさから、実話を元にしていると信じた人もかなり多かったって。

小さい時に見ていた、と聞いていたから
同性愛の色がかなり濃い内容には少しびっくりした。
寮生活をしている思春期の少女たち。
その閉鎖された中で、お互いの愛情を手紙などで自由に表現している。

消えてしまった少女の一人、ミランダは学校中の少女の憧れ。
寮で部屋を共にする孤児のサラは完全にミランダを愛しているんだけど
ピクニックの当日の朝、歌をくちづさみながら鏡に向かうミランダがこういう。
「サラ、いつか私の家族が住んでるクイーンズランドに一緒に帰りましょうね。私の愛する家族に会って。どう?」というミランダに、嬉しそうに頷くサラ。
一息ついて、ミランダは更にこう言う。「サラ、貴女は私以外の誰かを愛する様にならなきゃダメよ。私もうここには長くいないから。。。」と。
まるで、自分は戻ってこない事を暗に伝えるように。

階段下に向かう途中、ダンスティーチャーに呼び止められたサラは、寮に居残りという事を伝えられる。
意味深に、「という事は私たち二人だけって事ね。」とささやくティーチャー。
ピクニックに行けなくなったサラは屋上からミランダを見送る。誰にも気づかれず見詰め合う二人。



ハンギング・ロックは実際には映画の様な、ミステリアスな場所ではない。
昼間に行って12時きっかりで時計が止まるようなことも無い。
とは言え、岩の造形はユニークで、何か人を誘い込むような魅力がある事は確か。

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こういう岩の前でミランダ達は地面に横たわって目を閉じる。
流れていく雲と、空と岩が悪い出来事を予感させるように
彼女たちを見下ろしている。

しばらくして、ミランダ達は目を覚ます。
くっ付いていた4人目の少女を残して彼女たちは岩の間へ入っていく。

マクロード先生が開いていた本のページ。
3人が横たわっていた地面。岩と空と地面のアングル。
4人目の少女が言っていた「雲が赤かったの」。

一旦目を覚ました少女達は
姿は同じでも内部が全く変化してしまったようだ。
霊の様に漂っている。
そしてマクロード先生も消えてしまった。
ストッキングもコルセットも残して。

奇跡的に生き残った3人目の少女は医者によると
レイプされた痕跡は無いという。
何故、ストッキングとコルセットを残して行ったのだろう。
不思議だ。
シャーロックホームズさんの推理が必要になってくる。。。
ストッキングとコルセットに共通するもの。
身体を締め付けるもの。
生き残った少女は少しずつ異性への興味に目覚めていくようだ。

思春期。
甘くて、儚くて、不安定で、感受性がつよくて、どこかミステリアス。
何に対しても意味を見つけようとしたあの頃。
生と死、性、世の中や宇宙とかそういう事全てに興味を持ってたっけ。

映画は数回見たけど、
ミステリーは未だ残ったまま。

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齢45になるベテランてんかん患者です。 お仕事はきちんとしながら オフはだらだらと生活してます。 仕事仲間には私が怠け者とはバレてません。 てんかん、っていう以外はまあ、普通。 つまんない冗談とかよく言ってます。

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ふぅみん:D

Author:ふぅみん:D
16歳の時にてんかん発病。
闘病歴24年。(な、長い!)
7年前、オーストラリアのメルボルンでソウルメイトと出会い、8ヶ月後に結婚。

性格:真面目な変人。オープンな性格。時々情緒不安定。
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いつも、ありがとう。

折角ブログを覗きに来てくれる人が居るのに、
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