サンキュ。

また1週間があっという間に経ってしまった。
実は金曜から1996年のヒットドラマ、『ロングバケーション』を見ていた。
いや、あれはいいドラマだなぁ。
何というか、何もかも大袈裟で笑えるんだけど、
かなり真実をついた話だと思う。

ドラマを見た人なら、覚えているだろうけど
木村拓哉が瀬名という24歳のピアニストを、
全盛時代の山口智子がヒロインの南を演じていた。
本当に上手い演技だった。
若いのに、どことなく老成した部分のある瀬名君は
内気で受身な青年である。
いい歳をして、無神経でおしゃべりで、ズバズバいい難い事をいう南は
逆にあくまでも(表向き)元気で、ポジティブである。

その南ちゃんは結婚式当日に花婿に逃げられて、
そいつが住んでいたマンションに「探索」にやってくる。
で、同居人だった瀬名君に初めて会う。
結婚する相手のマンションに行ったこともない、誰と住んでいるのかも知らないなんて
かなり不自然なんだけど、まぁドラマというのは回数が限られているから
省略しなければ行けない部分がかなりあるのだろう。

それは別として、
南ちゃんは出会い早々、一番惨めで、恥ずかしい所を瀬名君に見られてしまったのだ。
家族にも職場にも恥ずかしくて本当のことが言えない南ちゃん、
ずうずうしくも、その秘密を知られてしまった瀬名君のところへ押しかける。
話はそれだけで済まず、会って数日の間にどんどん恥ずかしい真実を知られてしまう。

欠点ばかりに見える南ちゃんだけど、
実は真剣で、一筋で、頑張り屋で、人に対する情も強くて、案外優しい所がある。
つまり不器用。
一見対照的に見える瀬名君も、シャイで不器用だけど優しいヤツなのだ。
そういう二人は、しょっちゅうぶつかっているんだけど
相手に対して思いやりを見せているのが最初の方から見え隠れする。

何だこいつと思っている、単なる同居人に対して
普段シャイで優しい瀬名君が、いい難い事をズバズバ言って
地雷を踏み続ける。
そのくせ、落ち込んでいる南ちゃんの為に
南ちゃんの為だけに人前で弾かないピアノを弾いてあげる。
そのさり気ない優しさに見ているほうもしんみりしてしまう、
印象的なシーンだ。

瀬名君も自分の弱さや意気地の無さをさらけだしている。
そんな瀬名君を南ちゃんも放っておけないで
傍についていてやる。
何で、そこまでしてやるんだろう。

こいつ、いいやつじゃん。
結構、心配してくれるんだなぁ。
そういう心地よさは感じていたんだろう。

でも、その時は南ちゃんも捨てられた朝倉さんにしがみついていたし
瀬名君も自分の恋に目が曇っていて、
そういう相手の大切さに気づいてはいなかったんだと思う。

自分が失恋を経験して、それを乗り越えようともがいている時に
傍にいてくれて、何だかんだ憎まれ口を叩きながらも
助けてくれる、支えてくれる存在に気がついたんだろう。

こいつは本当に自分のことを分かってくれる。
こいつなら、絶対に付いてきてくれるんじゃないか、
自分を受け入れてくれるんじゃないか、
そういう直感は有りながらも、
自分の直感は違っているかもしれないと不安になる。

でも、そういう時に自分に正直になること、
直感を信じる事って結局は自分に味方してくれるのだと思う。
すごく勇気がいる事なんだけど、
南ちゃんは自分の気持ちに従った。

夫と初めて会った頃、
ワタシも失恋した後だった。
日本で受身に待っるだけのヤツがいて、
曖昧に気持ちを匂わるだけで堂々と押して来ないヤツがいて、
成り行きで好きでもない相手と付き合って、
その間違いに気がついて別れて、
実は気になっていた2番目の相手と
やっと付き合いそうに成った時には
既にタイミングを逃していた。

今から思えばバカな自分だった。
てんかんだと知られたら、嫌われるかもしれない、
と言う事が、本当はどうしょうもなく怖くて、
それで相手に真っ直ぐ向き合う事が出来なかったのだ。
今思えば、上手くいかなかったのは必然だったんだろうなぁ。

受身で、臆病で、案外汚くてずるい自分に嫌気がさしていた。
そして、日本に帰る事を決めた時、夫に出会ったのだった。
ホントはね、最初は、好きという感情は殆ど無かったの。
それなのに、何となく傍にいると波長が合って落ち着いた。
相手の考える事が、何か言葉に出さなくても分かったのね。

こいつなら、ワタシをそのまま受け止めてくれるんじゃないか、
そんな直感をその時何故か信じる事が出来た。
理由は分からないけど。
あいつに対してだけは、正直になれた。
ウソを付く必要はない、隠し事もしなくていい。
あいつなら必ず分かってくれる。

とは言っても、
当時の夫は自己中心的で、おしゃべりで、無神経で
必要以上に正直で、ワタシを傷つけて、
それで、喧嘩になることも良くあった。
そんな時、たまに自分の直感が当たっているか不安になって
別れた方がいいのかな、と弱気になったりもした。
でも、あいつは喧嘩した後、
ワタシの言った事を必ずもう一度考えてくれた。
自分が悪い時はちゃんと謝るヤツだった。
そして、少しずつ自分を変える努力をするヤツだった。

その時、人生が変わるかもしれないと思った。

オトコとオンナというのは
好きなだけじゃダメ。
気が合うだけでもダメ、
ロマンチックな恋も永遠じゃない。

一番苦しい時に、憎まれ口言っても傍にいてくれるヤツが、
傍にいてやりたい、って思えるヤツが、
喧嘩をしても、一緒に問題を一つ一つ解決していけるヤツが、
自分にとって本当は一番大切な人なんだよね。

そういう相手をお互いの中に見つけられた
瀬名君と南ちゃんは幸せだなとつくづく思った。
主題歌もストーリーをそのまま象徴していて心に残った。

そして、見終わった後、
自分に生まれ変わるチャンスと
勇気をくれた夫に改めて感謝した。

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No title

ふぅみん:Dは頭キレルてんかん患者だね
筋書きを面白おかしくこんなにきちっと言えるってふつうでもいないんじゃないの?
次元が違うみたい
でも長くかくのはてんかんの○○症候群とも聞いたけど

ところでうち、てんかんカテゴリから撤退することにした
というか、もうしたけどね・・
なので、Φマンブログにも
ときどき遊びにきてくださいな~^^
のんびり綴っていきますよ

Re: No title

Φマンさん、今晩は。

> ふぅみん:Dは頭キレルてんかん患者だね。
ってか、キレてるてんかん患者ですな、きっと。

> でも長くかくのはてんかんの○○症候群とも聞いたけど
確かに言われてみると(言われなくても)長いよね。
まるまる症候群。ははは。

Φマンさんの方にももちろん顔出しますよぉ!
Profile
齢45になるベテランてんかん患者です。 お仕事はきちんとしながら オフはだらだらと生活してます。 仕事仲間には私が怠け者とはバレてません。 てんかん、っていう以外はまあ、普通。 つまんない冗談とかよく言ってます。

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ふぅみん:D

Author:ふぅみん:D
16歳の時にてんかん発病。
闘病歴24年。(な、長い!)
7年前、オーストラリアのメルボルンでソウルメイトと出会い、8ヶ月後に結婚。

性格:真面目な変人。オープンな性格。時々情緒不安定。
タイプ:エロオヤジ系。
煽てられると調子に乗る。

いつも、ありがとう。

折角ブログを覗きに来てくれる人が居るのに、
サボり癖のついている最近のワタシ。
だけど、結局戻ってくる。
どんなに長くサボっていても
その内にきっと必ず書きたくなるから。

ブログってそんなものなのかも知れない。
もう書き始めて何年になるんだろうか?

ブログと共に、
ワタシも歳をとり。
成長し。(?)
他の人のブログとつながる。

あ、あのヒト、どうしてるかな?
なんて、ワタシも覗きにいく。
毎日頑張って書いているヒト、
ぼちぼち頑張っているヒト、
さまざまだけど、
ああ、頑張っているんだな、って分かるだけで、
一日の終わりに、ワタシに元気をくれる。
ホントにありがとう。
そして、来てくれたヒト、ありがとう。

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